地方の流行難民者必見!! 鬼滅の刃をいまさら読めないと思っているひと向け 鬼滅の刃のヒットの理由 徹底考察

地方

どうもこんにちわ、モメナスです

さてみなさん、いまさらですが「鬼滅の刃」はもうご覧になられましたか?

【3月下旬入荷分】 [全巻] 鬼滅の刃[本/雑誌] [1-22巻までセット] (ジャンプコミックス) / 吾峠呼世晴/著

先日アニメの続編放送が発表され話題になってますね
ぼくの周りのアニメ好き、マンガ好きもなかりヒートアップしています

でもまだ鬼滅の刃にふれたことがない人も多いのではないでしょうか?

キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント)なんて報道もありましたが、それでもやっぱり流行りものにはうとくて、ひとが良いというものにふれるのが嫌で、絵が、話が好みでなくて、というひともいますよね

またいまさらアニメを観ても、漫画をよんでもおそいから、と思っているかたもいるとおもいます


とくに地方民は


地方はとにかく流行がくるのが遅いですから
むかしアメリカの流行が日本に来るのは5年後だと言われてました
ただ地方にくるのは日本にきてから5年後でした

いまはネットが発達したので5年もかかることはありませんが、でも都会から流行がくるのには時間がかかります

いまの住んでいる地域に、首都圏のタピオカ流行から一年以上経ってから出店があったとき、あらためて地方であることを思い知らされました
(それでも地元民は自分たちの住んでいるところにタピオカ店ができるなんて都会!と本当に思っているから絶望です)

そんないまさら「鬼滅の刃」を読むなんて遅いとおもっている、流行難民の地方民のためにどうして鬼滅の刃が流行ったのかをご紹介させていただきます
(ちなみにぼくはかつて漫画を10,000冊所蔵していた、かなりの漫画大好きっ子ですので、考察には自信ありです)

できるかぎりネタバレは避けますが、多少の筋はお話ししますので、それをわかったうえで読んでください
また、ちなみにコロナ禍だから流行ったとか、そういうよく言われるような、わかったような理由は今回は抜きにします

さぁ、ではさっそくいきましょう!

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「鬼滅の刃」が流行った最大の理由

まず結論からお話しします

鬼滅の刃が流行った最大の理由、それは…

女性にうけた

からです

これは間違いないです
世の中の「流行」のほとんどが、女性が中心です
逆にいうと女性を巻き込まずして「流行」たりえません

ここでジェンダーのお話のつもりはありませんので、詳細は省かせていただきます
ただ男性の中心の社会現象ってあまりありませんよね

ではどうして女性に受けたのか
作者が女性だったから、とは言いません

女性が好きなように、というよりも女性が入り込みやすいように作られていたからです
それはいったいどんなものだったのでしょうか
一つずつご紹介していきます

女性にうけた理由.主人公が英雄(ヒーロー)ではない

これで萎える男性諸君はおおいです
鬼滅の刃アンチはほとんど、ここに端を発しています

男性は敵、味方ともに追随を許さないほどの強者がよだれを垂らすほど大好物です
そして戦いに遅れてやってきて、仲間がピンチなところをここぞというタイミングで助けてくれる

しびれますね
ちなみにぼくがいま想像しているのは、フリーザ編の孫悟空です

ただ「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎はそういう絶対強者的な主人公じゃないです
もちろん主人公ですのでそれなりに強いのですが、少なくとも一番ではありません
たとえば彼がきたら助かる、みたいな安心感もないです

成長して強くなってはいるのですが、それが超人的かというとそうでもなく…
よくも悪くも‟等身大”の主人公というキャッチフレーズがよく似合います

バトル漫画の主人公で、キャッチフレーズが‟等身大”ってあまり聞かないね
だって宇宙や、異世界、異能力をもつ敵と戦う主人公が‟等身大”だと困りますよね
どちらかというと、少女漫画、青春漫画の類のような…

また男性が好きな‟等身大”のキャラクターにアムロ・レイ、碇シンジといった、アニメキャラがいますが、竈門炭治郎はそういったキャラクターとも一線を画します

アムロ、シンジなどは思春期の中高生をそのまま体現したような男の子ですが
竈門炭治郎はかわいらしい、年上お姉さんが応援したくなるような男の子です

男性、少年たちが求めあこがれる主人公ではなく、どちらかというと女性が好む‟等身大”で応援したくなるような資質をもっている主人公というのが竈門炭治郎であり、彼が作品の女性人気を高めている一つの理由です

女性にうけた理由.小難しい説明が少ない

最近(といってもここ20年くらいですが)の少年漫画は、いやがらせかと思うくらい、異能力についての詳細な説明をします

正直いうと、男性はこういう雑学的な異能力の説明なんて……………

喉から手が出るほど大好きです

ちなみにぼくも大好きです
読めば読むほど、作品に没頭していくような気がしますよね

でも女性はそうでもないのです
例えば少女漫画で、なんで人が人を好きになるのか、を脳科学の知識を織り交ぜつつ説明する作品なんてないですよね?
小難しい説明はあとでいいから、とりあえず筋を知り、自分の感情を揺らしてほしいのです

でも「鬼滅の刃」は小難しい能力の説明はありません
男性読者の目線を気にしてか、能力の説明などはありますが、かなり控えめです

ぼくは正直端折られすぎてて、この作品にでてくる‟呼吸”というものが、なぜ敵に有効なのかいまだにわかりません
ただ筋として、この‟呼吸”というものを使わないと敵を倒せないということだけはわかります

この点も女性に受け入れられやすい要因の一つかとおもいます

女性にうけた理由.血統の話ではない

これもまた男性諸君は萎えるかもしれません

通常少年漫画の主人公が強さには裏付けがあるものなんです
たとえば……

  • 親が最強
  • 血塗られた一族の末裔
  • 特殊な生まれた経緯
    etc………

こういうものを読んで男性諸君は、自分も実は出生に秘密があるかも…と思って小学生時代を過ごします

ただ女性はこういったものにはあまり興味はないですよね
親が、自分の血筋はどうとかこうとか気にするのはだいたい男性だけです

竈門炭治郎はそういった血筋のもとに生まれてきた主人公ではありません
たしかに脈々と続いてきた血筋の家系ではあるのですが、強さの理由とは違います
(さっきいったとおり、一番強いというわけではないですし)

主人公が男性である以上、自分と重ねてトレースできるキャラクターではなくて、応援したくなるようなかわいらしい主人公のほうが、読んでいる女性は入り込みやすいですね

ほかの女性人気の理由は

もちろん、あります
簡単にいうと以下のとおりです

キャラクターのフォルムが丸い

‟丸”というのは安心感や、癒しを与えます
敵キャラにはやはり‟キモイ”キャラが存在しますが、主要キャラのフォルムの柔らかさで中和しているように感じます

恋愛要素が薄め

主要キャラが主人公とその妹なので、序盤~中盤以降まで恋愛要素は皆無です
終盤にかろうじてある程度でしょうか
応援している年下の男の子が恋愛にうつつを抜かしていたら、なんだよ、とおもいますよね
(正直ぼくは恋愛しててもよいと思いますが…)

女性に受けた理由.まとめ

以上が女性にうけた理由です

このあたりは女性作者ならではの感覚が影響しているとおもいます

個人的には非常に作者個人の個性が色濃くでており、今までにない少年漫画ということで評価されたのだと思います

同じ女性少年漫画作者の荒川弘さんが描く漫画との共通点も多くあるように思います
この点についてはまた別の機会に考察してみます

ほかのヒットの理由は?

アニメの出来が素晴らしすぎる

これは多く言われていることですので、手短に
もともとここまでの爆発的ヒットはアニメの力あってこそなんです
もちろん漫画としていい作品なのですが、漫画で表現しきれず、読者が求めていた部分をアニメで補うことによって大ヒットに結びついたのだとおもいます

アニメ制作会社はufotableという会社です
こちらの会社はType-Moonという同人ゲーム開発メーカーの作品のアニメを多くてがけておりました
そしてその同人ゲームの脚本担当の「奈須きのこ」というかたは、京極夏彦の「百鬼夜行抄」などにつよく影響を受けており、作品にそのエッセンスがかなり加わっています

そのためType-Moonの作品を描くにあたっては大正時代のノスタルジック的な雰囲気を表現することが必須であったため、かなりの得意分野であると推察します
大正時代が舞台の「鬼滅の刃」とは非常に相性がよいでしょう
というよりufotable自体が自分たちの得意分野の仕事をとってきた、というほうが正解かもしれませんが

ちなみにぼくはこのアニメ制作会社がつくった「空の境界」という作品が大好きです
こちらは奈須きのこの小説が原作の作品で、鬼滅の刃とは全く違った作品ですが面白いです

必殺技の名前がキャッチー

これは子ども、おじさんおばさん受け抜群です

○○の呼吸でアレンジもできますし、使いやすく幅広い年齢層に親しまれた要因の一つです

ただ「〇〇の呼吸 〇の型」のあとってほとんど覚えていないひとが多いのでないでしょうか

まとめ

どうでしたでしょうか
いまさら読んでも、と思っているひとが漫画を読む、アニメを見るきっかけとなればうれしいです

漫画、アニメなので、絶対に見るべきという強要するつもりはいっさいありません
ただもし二の足を踏んでいるだけなら、一度触れてみてはいかがでしょうか

もしかしたら新しい世界が待っているかもしれません

これからも時々漫画、書籍のレビューをしていきたいと思います!

でわ、また!!今日もありがとうございました!!

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