都道府県別賃金ランキング 地方の賃金は本当に安いのか!?統計からみる地方住みのメリット・デメリット 地方移住検討しているひとむけ

地方

どうもこんにちわ、モメナスです
アクセスいただきありがとうございます

さて先月、3月31日に厚生労働省のHPに「令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況」というものが公開されました

今回はこの統計調査の結果が意外に使えるなと思ったので、内容を含めてご紹介させていただきます

この統計の目的は以下のとおり

この調査は、統計法に基づく基幹統計「賃金構造基本統計」の作成を目的とする統計調査であり、主要産業に雇用される労働者について、その賃金の実態を労働者の雇用形態、就業形態、職種、性、年齢、学歴、勤続年数、経験年数別等に明らかにするものである。

つまりいろんな角度から賃金について見ていきましょうということ
毎年統計がとられているもので、一つずつみていくとすごいおもしろい
統計自体は簡単な表なのでだれでも楽しむことができる

ただ楽しむだけでなく、自分のライフプランを考えるにも非常に有効
なんやかんやいっても豊かさと賃金の大小は切ってはきれないもの
この統計をもとに賃金が高い選択をしていけば、もしくは子どもに選択をさせれば、現状の価値基準が揺らがない限り、ある程度賃金が多くなる選択ができ、豊かな生活を
送れるはず

これが無料で見られるというのは超ラッキー
だってある程度の正解が書かれているのだから

ただこれが驚くべき内容かと言われるとそんなことはない
誰しもが見なくてもなんとなくわかっていることが大半
ただ数字として改めてみると、説得力が違う

今回はこの統計のうちブログの主題である、‟地方”についてみていきます
ただ別に地方という統計があるわけではないので、まずは都道府県別の賃金実態がどのようになっているのかをまずは参考とします

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都道府県別賃金ランキング

さてそれでは早速賃金ランキングをみてみましょう

ちなみにこれからご紹介するランキングは先ほどご案内した「令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況」のうち、「都道府県別」の統計を本ブログにてランキング形式にまとめたものです
なお統計自体が令和2年6月の平均賃金をデータとして扱っているので、こちらもそれを参考にしてます
また統計資料は千円単位ですが、できる限りわかりやすいように万円単位で表記しているので注意してください

どうですか?びっくりしました?
ぼく個人としては、まぁこんなもんでないかな、という感想です

ただ一つびっくりなのが、賃金の差
1位の東京都、最下位の青森で13万円も違う……!!
これはやばないですか!?

でも、だって、青森はその分生活費やすいでしょ?という声が聞こえてきますが
地方はスラムじゃないから!!
何度でもいいます、地方はスラムじゃないから、生活費は大して変わらない

大きく違うのは土地代とかだけ
むしろ一人一台車とか持ってるから、生活費自体はもしかしたら地方のほうがかかっているかも

また全国で平均賃金を上回っているのは上位5都府県のみという結果で、ほとんどの道県で平均以下の賃金という結果

賃金だけ見たら地方に暮らすよりもやはり都市部にいるだけで豊かになれる、可能性があるというのはあながち間違いではないやも(あくまで‟可能性”で貧困層は必ずいますが)

月15万円の違いは年間にすると180万
例えば、新卒で入社して60歳まで勤め上げた場合、単純計算で総額6,840万円の違いに……
都市部のほうが生活費が高いとか、そういうレベルではない差がある

賃金だけ見る限り、基本的には地方住みはおすすめできない
特にIターン、Uターン組で、地方で転職を考えているひとは特に!!
地方住みを選ぶなら、リモートワークなどを駆使し収入源は都市部にある会社を基軸としたほうが賢明

もしいまお勤めの会社でリモートワークができないというのであれば、リモートワーク、地方住みOKとしている会社へ転職してから移住というのもいいと思う

とりあえず地方で収入の柱を探すのは本当に大変
地方の有力会社は基本的には生え抜きを優遇するので、中途入社での出世は見込めない
いかに地方で有力な企業だろうと、都市部の会社と比べれば雲泥の差
出世しなければ、まともな給料ではないと思ったほうがよい

繰り返しになるけど、収入源は都市部にもつべし

地方の賃金と教育

いままでお伝えした内容は、あくまで賃金からみた結果
もちろん賃金だけで、住む場所を判断するというひとは少ないはず

そこでせっかくなので、今回は試しに教育との関係も考慮にいれて、地方住みについて考えてみます
なぜ教育なのか、というと自分が気になるから(笑)
子どもを地方で育ててよいかどうかは悩んでるので

ちなみに教育についても国立教育研究所の統計データを使います

こちらの調査結果のうち、中学生の国語、数学、英語の正答率から学力ランキングを出してみたいと思います(正答率の良し悪しが教育の目安とするなんてずいぶんと乱暴だと自分でも重々わかってる!何も言わないで!!あくまでひとつの指標だからね!)
こちらは本サイト用にランキングを出すために加工したものですのであらかじめご了承ください

こうしてみると…、あれ?賃金と教育はあまり比例していないケースがある…
特に秋田県は驚愕、もともと教育県として有名だけど
賃金としては最低ランクだった青森県も学力としては比較的上位にランクイン

ただもちろんそうじゃないケースもある
岩手、高知、佐賀、沖縄は賃金、学力ともに40番台にランクイン
大阪、滋賀は賃金は高いのに、学力は低い稀有なケース

おそらく秋田、青森は教育に力を入れ優秀な人材を育てたけど、県内にその人たちを教育できる高等教育機関がないため、都市部に流出といったところ
ただ秋田、青森の転出率が目立って高いというわけじゃない

文部科学省ホームページ

大学進学時の都道府県別

流入・流出者数

総務省統計局ホームページ

都道府県別人口と人口増減率

そこからわかるのは学力の高いひとたちだけが都市部へ流出しているということ
(これについてはエビデンスがないのが残念。学力別の流出入のデータがあればわかるのだけど)
学力が高い富山・石川・福井の北陸三県も同様だろう
(北陸三県は昔から教育県として非常に有名)
学歴の高さと賃金はある程度比例していることが、これも統計からわかる

ここから導かれる結論は、学力の高い地方のひとたちが、主に大学進学を機に都市部へ転入して、そのまま賃金の高い職について都市部に定住しているということ

地方住みのひとたちからみたら、がっかりですよね
せっかく手塩にかけて育てたのに、結局ほかの都道府県に優秀な人材はとられてしまうのだから
焼肉で育てていた肉を他人にとられるくらいには嫌な気持ちでしょうね

まとめ.モメナスが考える子ありのひとの地方住み最適解

あくまで教育質の高さ=学力の高さと仮定した場合のはなし
ぼく自身の最適解は以下のとおり

・都市部の会社に勤めつつ、リモートワークで地方暮らし、もしくは地方転勤
(できなければ転職も可※ただし転職先も都市部の会社)

・移住先は学力が高い県(福井、秋田、石川、富山)などを選定

これが賃金と子どもの教育だけを考えた、現時点でのぼくの最適解
ただこれに親の介護が…とか、地方で友人ができるかどうか心配で…とか、様々な事情があります
賃金と子どもの教育のことだけを考えた最適解なので、あくまでご参考程度で

ただ個人的には子どもは都市部で育てたほうが良いかなとも思ってます
だって結局高い賃金を払ってくれるのは都市部の企業だし、その企業に就職するには都市部の高等教育機関に通うことになるだろうし、もともと地方に住んでいるひと以外はあえて子どもの学力向上のためにわざわざ地方に居を移す必要性は感じられない
教育県で育ったからといって、学力が伸びると約束されたわけでもない
学力なんて本人次第だから本人がやる気にならない限りは都市部だろうが、地方だろうが変わらない
それだとしたら、子どもに変わらない‟実家”を提供するほうが、将来的には子どものためになるような気がしてる

なんてことを考えている今日この頃です

このとおり各省庁で発表されている統計データはちょっとみてみるとかなり役に立ちます
なかなかとっつきづらいと思いますが、慣れてしまえば全然簡単に参照することができます
このブログでも役立ちそうな統計は紹介させて頂きますが、皆さんも一度見てみてくださいね

皆さんにとって少しでも有意義な情報となれていたらうれしいです

でわ、また!!今日もありがとうございました!!

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